やはの不定期日記

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夜と霧 簡単な感想と忘れたくない文

夜と霧、読了しました

 

感想

ナチス強制収容所に送られた体験記というよりも、哲学的な側面を強く感じました。

購入時のカテゴリーも心理学に分類されてました。

筆者たちがどれだけ絶望的な窮地に立たされていたか書かれている一方、強制収容所内における希望や喜びが書かれており、人間の強さを感じました。

特に外的に追い込まれてる状況で収容者たちの内的な成熟が非常に興味深いと思いました。

 

忘れたくない文のメモ

・文化の冬眠が収容所を支配した。

・愛は生身の人間の存在とはほとんど関係なく、愛する妻の存在、つまり「本質」に深く関わっている。

・「世界はどうしてこんなに美しいんだ」

・ありようがいつ終わるか見通しのつかない人間は、目的を持って生きることができない。

・「人生は歯医者の椅子に坐っているようなものだ。さあ、これから本番だ、と思っているうちに終わってしまう。」

・「なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることに耐える」

・わたしたちが生きることからなにを期待するかではなく、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題なのだ

・人間とは、人間とは何かを常に決定する存在だ。人間とはガス室を発明した存在だ。しかし、同時にガス室に入っても毅然として祈りの言葉を口にする存在でもあるのだ。

 

夜と霧 新版

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